「夜中の2時、3時になっても眠れない」
「朝になると起きられず、遅刻や欠席が増えてきた」
「昼夜逆転して、学校へ行けなくなっている」
「布団に入っても、学校や友人関係のことを考えてしまう」
お子さんが夜に眠れず、朝も起きられない状態が続くと、保護者の方も心配になると思います。
最初は「少し生活リズムが乱れているだけ」と思っていても、不眠が長引くにつれて、授業への集中や学校への登校、家族との会話など、生活全体に影響が出ることがあります。
すでに小児科や心療内科などを受診し、検査や治療を受けているものの、思うように状態が変わらず悩んでいる方も少なくありません。
当院にも、
「まだ中学生なのに、睡眠薬を飲ませることが心配です」
「できれば薬だけに頼らず、自然な眠りを取り戻してほしいです」
という保護者の方が相談に来られます。
無痛整体未來堂の院長である私自身も、13年間不眠に悩んだ経験があります。
眠ろうとしても眠れない苦しさや、眠れなかった翌日のつらさ、「今夜も眠れないのではないか」という不安も経験してきました。
その経験があるからこそ、本人の努力不足や気持ちの問題だけで片づけず、体と心、生活習慣、栄養状態などを一緒に確認することを大切にしています。
中学生・高校生が夜眠れなくなる理由
中学生・高校生の不眠には、一つではなく、いくつかの要因が重なっていることがあります。
よく見られるのは、次のような状態です。
- 寝る時間と起きる時間が日によって違う
- 休日は昼近くまで寝ている
- 夜遅くまでスマートフォンやゲームをしている
- テストや受験、部活動の緊張が続いている
- 友人関係や学校生活に悩みがある
- 布団に入ると考え事が止まらなくなる
- 首や肩、背中に力が入り続けている
- 日中に体を動かす機会が少ない
- 朝食を食べない日が多い
- お菓子、菓子パン、ジュースなどで食事を済ませることがある
- 眠れないことへの不安が強くなっている
第二次成長期にあたる中学生・高校生は、体の変化だけでなく、学校生活や人間関係、進路などによる精神的な負担も増える時期です。
また、思春期以降は体内時計の変化によって、眠くなる時間が遅くなる傾向があります。
そのため、本人が怠けているわけではなくても、夜に眠れず、朝に起きにくくなることがあります。
スマートフォンだけを取り上げても解決しないことがあります
夜遅くまでスマートフォンを使っていると、保護者の方は「スマートフォンが原因ではないか」と考えると思います。
たしかに、寝る直前まで明るい画面を見たり、動画やSNSを長時間見続けたりすることは、眠りに影響する場合があります。
しかし、スマートフォンだけが原因とは限りません。
学校での不安や人間関係の悩みから気持ちをそらすために、スマートフォンを見続けている子もいます。
眠れない時間を一人で過ごすことがつらく、動画やゲームを使っている場合もあります。
理由を確認せずに取り上げると、親子の関係が悪くなり、かえって本人の緊張が強くなることがあります。
まずは、次のようなことを責めずに確認してみてください。
- 夜になると、どんなことを考えてしまうのか
- スマートフォンを見ている間は、少し楽になれるのか
- 学校や部活動で困っていることはないか
不眠が続くと朝起きられなくなります
夜に眠れない状態が続けば、朝に起きることが難しくなります。
起きられない日が増えると、遅刻や欠席が増え、勉強の遅れや友人関係への不安も強くなります。
「明日は学校へ行かなければ」「また朝起きられなかったらどうしよう」と考えるほど緊張し、さらに眠れなくなることもあります。
不眠が続くことで、次のような変化が見られる場合があります。
- 朝起きられない
- 午前中に強いだるさがある
- 頭痛や吐き気がある
- 日中に眠ってしまう
- 授業に集中できない
- 以前よりイライラしやすい
- 家族との会話が減る
- 学校へ行くことへの不安が強くなる
- 夜になると少し元気になる
朝の不調や立ちくらみ、動悸、頭痛などがある場合は、起立性調節障害などが関係していることもあります。
「夜は元気だから怠けている」「ゲームができるなら学校へ行けるはず」と決めつけず、一日の中で体調がどのように変化しているかを見てください。
保護者の方に避けてほしい3つの対応
1.「早く寝なさい」と何度も言う
本人も眠りたいと思っているのに、眠れない場合があります。
そこで何度も「早く寝なさい」と言われると、眠らなければならないという緊張が強くなります。
緊張が強くなるほど、体に力が入り、かえって眠りにくくなることがあります。
2.朝に無理やり起こし続ける
生活リズムを整えるためには、起きる時間を安定させることが大切です。
しかし、ほとんど眠れていない状態で、叱ったり布団をはがしたりして無理に起こすと、親子ともに疲れてしまいます。
現在の睡眠時間や体調を確認しながら、少しずつ起床時間を調整していく必要があります。
3.「学校へ行けば治る」と登校だけを急ぐ
学校へ戻ることは大切な目標の一つです。
ただし、体調を置き去りにして登校だけを急ぐと、本人の不安や緊張がさらに強くなることがあります。
まずは睡眠や食事を整え、日中に動ける時間を少しずつ増やすことから始めていきます。
家庭でできる3つの対応
1.睡眠と生活の記録をつける
まずは、眠れた日と眠れなかった日の違いを知ることが大切です。
次のような項目を簡単に記録してみてください。
- 布団に入った時間
- 眠ったと思われる時間
- 夜中に目が覚めた回数
- 朝起きた時間
- 昼寝をした時間
- 食事の内容と時間
- スマートフォンやゲームを終えた時間
- 学校や部活動があったか
- 頭痛、めまい、吐き気などの有無
- その日に気になった出来事
細かく書く必要はありません。
「2時頃に眠った、11時に起きた、夕方に2時間寝た」という程度でも、続けることで傾向が見えてきます。
2.起きる時間を大きくずらさない
夜に眠れなかった翌朝や休日は、昼近くまで寝かせてあげたくなると思います。
ただ、起きる時間が毎日大きく変わると、夜に眠くなる時間も遅くなりやすくなります。
いきなり早朝に起こす必要はありません。
今の状態に合わせて、まずは起きる時間の差を少しずつ小さくしていきます。
起きた後はカーテンを開け、朝の光を浴びることから始めてみてください。
3.眠くないのに長時間布団で過ごさない
眠ろうと頑張って長い時間布団に入っていると、布団の中で考え事をする習慣がつくことがあります。
「布団に入ると不安になる」「また眠れないかもしれない」という状態になると、さらに眠りにくくなります。
すぐに眠れないときは、強い光やスマートフォンを避けながら、落ち着ける場所で静かに過ごし、眠気が出てから布団へ戻る方法もあります。
ただし、生活リズムや体調によって適切な対応は異なります。無理のない範囲で行ってください。
第二次成長期は栄養も大切です

中学生・高校生は、身長や筋肉、骨、血液などが大きく成長する時期です。
体が成長するためには、十分なエネルギーだけでなく、タンパク質や鉄分、ビタミン、ミネラルなども必要です。
当院で起立性調節障害や不眠について相談される方の中には、次のような食生活になっているケースがあります。
- 朝食を食べない
- お菓子やジュースを取ることが多い
- 菓子パンだけで食事を済ませる
- 麺類やパン、ご飯などに偏っている
- 肉、魚、卵、大豆製品をあまり食べない
- 好き嫌いが多く、食べられる食品が少ない
パンやご飯などの炭水化物も、体を動かすために必要な栄養です。
問題は炭水化物を食べることではなく、それだけに偏り、成長期に必要なタンパク質や鉄分などが不足してしまうことです。
タンパク質は、筋肉や内臓、血液など体をつくる材料になります。鉄分は赤血球をつくり、体内で酸素を運ぶために必要です。
食事量が少ない、偏食が強い、月経のある女子生徒、強い倦怠感や立ちくらみがある場合などは、医療機関で貧血を含めた栄養状態を確認することも大切です。
病院へ行っても不眠が改善しないとき
無痛整体未來堂へ来院される中学生・高校生の多くは、すでに病院を受診されています。
検査で大きな異常が見つからなかった方や、治療を続けているものの、夜に眠れない状態や朝起きられない状態が続いている方もいます。
病院で異常がなかったことは、安心につながる大切な情報です。
一方で、検査で異常が見つからなくても、本人が感じているつらさがなくなるわけではありません。
不眠が長引いている場合は、睡眠だけを見るのではなく、次のようなことを整理する必要があります。
- 一日の睡眠と活動のリズム
- 食事や水分の状態
- 首や肩、背中の緊張
- 運動量や日中の過ごし方
- 学校や部活動での負担
- 友人関係や家族関係
- 眠れないことへの不安
- これまでに受けた検査や治療
- 現在使用している薬
病院での治療を否定するのではなく、現在の治療内容を確認しながら、体や生活の面からできることを一緒に考えていきます。
院長自身も13年間、不眠に悩みました
私自身、13年間不眠に悩んだ経験があります。
疲れているのに眠れない。布団に入ると頭がさえてしまう。眠れないまま朝を迎え、日中は集中できない。
夜が近づくと「今日も眠れないのではないか」と不安になり、その不安によってさらに眠れなくなることもありました。
周囲から「考えすぎではないか」「疲れれば眠れる」と言われても、自分ではどうすることもできませんでした。
不眠を経験したからこそ、眠れない人に「早く寝ればいい」「気にしなければいい」とは言えません。
不眠は本人の性格や努力不足だけで起きるものではなく、体の緊張、生活リズム、考え方の癖、心理的な負担、栄養状態など、さまざまな要因が関係します。
そのため当院では、一つの方法に決めつけず、その子の状態に合わせて体と心の両面から考えていきます。
無痛整体未來堂の不眠へのアプローチ

体の過緊張を緩める無痛整体
眠れない状態が続くと、本人が自覚していなくても、首や肩、背中、お腹などに力が入り続けていることがあります。
当院の整体では、強く押したり、首を無理にひねったりすることはありません。
その日の体調を確認しながら、やさしい刺激で体の過度な緊張をゆるめ、自律神経を整えます。
「自律神経を整えれば必ず眠れる」と考えるのではなく、睡眠を妨げている可能性がある体の過緊張を確認し、体への負担が少ない施術を行います。
東洋医学の経穴・経絡を取り入れた施術
体の状態に合わせて、東洋医学で使われる経穴(ツボ)や経絡への施術を行います。
手で軽く触れたり、負担の少ない圧を加えたりする、やさしい施術です。
強い刺激が苦手なお子さんにも、体調を確認しながら無理のない範囲で行います。
成長期に必要な栄養を一緒に確認します
普段の食事を伺い、炭水化物だけに偏っていないか、タンパク質や鉄分などが不足していないかを確認します。
一度に食生活をすべて変えるのではなく、次のように本人と家族が無理なく続けられる方法を一緒に考えます。
- 朝に卵や豆腐を一品加える
- ジュースを水や麦茶に置き換える日をつくる
- 菓子パンだけの日を少し減らす
不眠の認知行動療法を取り入れます
不眠の認知行動療法では、睡眠の記録をもとに、生活リズムや眠りに関する考え方、布団での過ごし方などを整理します。
「8時間眠らなければならない」「今夜眠れなければ、明日は何もできない」「早く眠らなければならない」といった考えが強くなると、眠ることへの緊張が高まることがあります。
本人の年齢や生活に合わせながら、眠れないことへの不安を少しずつ減らし、眠りやすい習慣をつくっていきます。
学校や人間関係の負担も整理します
眠れない背景に、学校、友人関係、部活動、受験、進路などの悩みが隠れていることがあります。
最初からすべてを話す必要はありません。
本人が話せる範囲から、今どのようなことに困っているのかを確認します。
「学校へ行かせること」だけを目的にせず、本人が安心して生活できる状態を少しずつ取り戻すことを大切にしています。
保護者の方だけでも相談できます
本人が外出を嫌がる、相談へ行くことに抵抗があるという場合は、最初に保護者の方だけで相談していただくこともできます。
当院では、お母さんがご自身の整体を受けながら、お子さんの睡眠や学校生活について相談されることもあります。
本人を無理に連れて来る前に、家庭での接し方や生活の整え方を一緒に考えることもできます。
目標は、無理に眠らせることではありません
不眠が続くと、どうしても「今夜こそ早く眠らせなければ」と考えてしまいます。
しかし、眠りは無理に起こせるものではありません。
眠ることだけを目標にすると、本人も保護者の方も、毎晩の睡眠時間に一喜一憂してしまいます。
まずは、同じ時間に起きられる日を少し増やす。朝に何か食べる。日中にカーテンを開ける。家の外へ短時間出てみる。親子で睡眠以外の会話をする。
その子の状態に合わせて、できることから始めます。
夜に自然な眠気が出て、朝に起きやすくなり、日中に自分らしく過ごせる時間を少しずつ取り戻すことを目指します。
よくあるご質問
病院へ行っても不眠が改善しません。相談できますか?
はい、ご相談いただけます。
当院へ来院される中学生・高校生の多くは、すでに病院を受診し、検査や治療を受けています。
病院での検査結果や治療内容を確認したうえで、体の緊張、生活リズム、食事、学校生活、眠れないことへの不安などを整理します。
病院で薬を処方されていますが、相談できますか?
はい、ご相談いただけます。
当院では現在の治療を確認しながら、生活習慣や体の過緊張、栄養、睡眠に対する考え方など、薬以外の面から取り組めることを一緒に考えます。
昼夜逆転していますが、元に戻せますか?
昼夜逆転の期間や現在の睡眠時間によって、必要な対応は異なります。
急に早寝早起きをさせようとすると、本人にも家族にも負担がかかることがあります。
睡眠記録を確認しながら、起床時間や日中の過ごし方を少しずつ調整していきます。
本人が相談へ行きたがりません
最初は保護者の方だけでもご相談いただけます。
本人を無理に連れて来るのではなく、まずは家庭でできる対応や声のかけ方を一緒に整理します。
整体を受ければ不眠は治りますか?
不眠には、生活リズム、心理的な負担、体の緊張、栄養状態など、さまざまな要因が関係します。
そのため、整体だけですべての不眠が改善するとは限りません。
当院では整体だけに頼らず、睡眠記録、生活習慣、栄養、不眠の認知行動療法などを組み合わせ、その子の状態に合った方法を考えます。
京都で不眠に悩む中学生・高校生の保護者の方へ
お子さんが夜に眠れず、朝起きられない状態が続いていると、保護者の方も「どのように接すればよいのか」と悩まれると思います。
病院へ行っても状態が変わらない場合や、家庭だけで生活リズムを整えることが難しい場合は、一度これまでの経過をお聞かせください。
院長自身が13年間不眠に悩んだ経験をもとに、本人のつらさを置き去りにせず、無痛整体、東洋医学の経穴、栄養面のサポート、不眠の認知行動療法を取り入れながら、体と心の両面から一緒に考えていきます。
本人が来院できない場合は、保護者の方だけでもご相談いただけます。
※当院は医療機関ではありません。強いいびきや睡眠中の無呼吸などがある場合は、医療機関へご相談ください。
この記事を書いた人
伊藤伸一
うつぬけ整体師・公認心理師・言語聴覚士
京都市の無痛整体未來堂で、中学生・高校生の不眠、起立性調節障害、頭痛、不登校などの相談を受けています。
院長自身も13年間不眠に悩んだ経験があり、体への負担が少ない無痛整体、東洋医学の経穴、栄養面のサポート、不眠の認知行動療法などを取り入れています。



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